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子犬にミルクはいつまであげる?離乳食切り替えのコツも解説

掲載日: 2023.12.22

生後間もないワンちゃんをお迎えした場合、飼い主が愛犬にミルクを与えることになるでしょう。人間の赤ちゃんと同様に、子犬のうちは消化器官が十分に発達しておらず、ミルク以外のものを口にできないからです。

子犬を育てている飼い主の中には、愛犬にどうやってミルクを与えるのが適切なのか分からず、色々な人に相談しながら悪戦苦闘している方もいるはずです。この記事では、子犬にミルクを与える時期や、離乳食切り替えのコツについて解説します。

1.子犬にミルクを与える時期

子犬にミルクを与える時期は、概ね生後1ヵ月が目安とされます。生まれてから1週間は少量ずつ8回を目安に与え、2週目は5回、3週目は4回といったように回数を減らしていくイメージです。

成長に応じて、ミルクを与える回数を減らすのと同時に、1回あたりのミルクの量も増やしていきます。また、与えるべきミルクの量は小型犬・中型犬・大型犬でそれぞれ異なるため、愛犬の犬種を確認した上で与えるようにしましょう。

最終的にミルクを卒業する時期としては、約8週目が目安となります。その際はいきなり卒業させず、徐々に与えるミルクの量を減らしていく必要があるため、飼い主には離乳食を与えてから飲ませるなどの工夫が求められるでしょう。

その後は、将来的にドッグフードを食べられるよう訓練する必要があります。どのタイミングで離乳させればよいのか不安な場合は、必ず獣医師に相談した上で判断しましょう。

2.子犬に与えてもよいミルクの種類

人間が「ミルク」という言葉を聞いて連想するものは様々ですが、子犬に与えても問題ないミルクの種類は限られています。以下、子犬に与えることができるミルクについて解説します。

母乳

生後3週間までの子犬は、生きるために必要な栄養をすべて母乳から取り入れます。特に、生後48時間までに初乳を飲むことは、高濃度のエネルギー・母親の持つ免疫を吸収する上で重要とされます。

また、母乳を飲み水分を補給すると、体内で循環する血液量を増加させる働きも期待されます。よって、生まれたばかりの子犬には、できるだけ初乳を飲ませることが望ましいといえるでしょう。

犬用ミルク

母犬が十分に母乳を出せなかったり、何らかの理由によって子犬が母乳を飲めなかったりした場合は、成分が犬の母乳に近い「犬用ミルク」を与えましょう。商品によっては、生まれたばかりの子犬を育てられるよう、栄養素を調整しているものもあります。

牛乳はNG

日常的に牛乳を飲む習慣がある方は、子犬に牛乳を与えないよう注意しましょう。成人と同じ感覚で牛乳を与えてしまうと、愛犬が体調を崩してしまうかもしれません。

牛乳には「乳糖(ラクトース)」という成分が含まれており、乳糖を分解するにはラクターゼという消化酵素が必要になります。しかし、犬はラクターゼが少ないことから下痢をしてしまう恐れがあるため、牛乳を与えるべきではありません。

3.子犬用ミルクの作り方・与え方

子犬にミルクを与える際は、ミルクを作って与えるだけでなく、子犬がミルクを飲みやすいようサポートすることも大切です。以下、具体的な方法をご紹介しますが、サポートする際は事前に獣医師に相談した上で行いましょう。

ミルクの作り方

子犬に与えるミルクの量は、犬のサイズにより異なるため、与えようとしているミルクの表示を確認して量を判断する必要があります。愛犬が思っていたよりもミルクを飲まず、ミルクが余ってしまった場合は、その都度捨てて作り置かないようにします。

また、ミルクが冷えていると下痢の原因となることがあります。ミルクの温度は、36~38℃程度を意識して調節しましょう。

ミルクの与え方

子犬にミルクを与えるときは、子犬をうつぶせにして与え、基本的には使用前に煮沸消毒した哺乳瓶を使います。使い捨てのシリンジ・スポイトを使ってもよいですが、ミルクが気管に入ってしまう恐れがあるため、獣医師に使い方を聞いてから使用しましょう。

保温と排泄のサポートも重要

生まれたての子犬は、自力での体温調節や排泄がうまくできないため、飼い主が母犬の代わりとなって適切にサポートする必要があります。例えば、子犬に触れてみて温かさを感じない場合は、毛布・湯たんぽなどで体を暖めてあげましょう。

排泄に関しては、清潔でやわらかいティッシュ・ガーゼなどをぬるま湯で少し湿らせ、陰部・肛門周辺を優しく刺激して排泄を促します。子犬の皮膚は薄いため、ゴシゴシと力を入れて刺激しないよう注意しましょう。

4.子犬用ミルクから離乳食に切り替えるには?

子犬を離乳させる場合、生後3~4週間の時期、乳歯が生え始めているタイミングで離乳をさせるのが一般的です。ただし、離乳時期は個体差があるため、少しでも不安に感じたら獣医師に相談することをおすすめします。

離乳食に関しては、市販されているものを与えてもよいですが、以下の手順で子犬用のドライフードを使って作ることもできます。

作り方の手順 詳細
① ドライフードをぬるま湯にひたす ○ドライフードが「水面から出るか出ないか」のところまで水をそそぐ
○電子レンジ(500W)で20秒ほど温めた後、フードが水を吸ってふくらむまで置いておく
② ①で作ったものをスプーン等で潰す ○芯が残らない程度に潰す
③ 犬用ミルクを混ぜる ○犬用粉ミルクをお湯で溶かして混ぜ合わせる

なお、ドライフードに完全移行する際は、市販されている離乳食にふやかしたドライフードを混ぜて与え、少しずつ離乳食の割合を減らしていく方法もあります。

5.まとめ

子犬は成長が早く、週単位でミルクを与える回数や量が変わってきます。約8週目には離乳食へ移行するため、離乳食を与える準備も合わせて進めておくと安心です。

ミルクを与える際は、牛乳ではなく犬用ミルクを与え、温度や与え方・排泄にも気を配る必要があります。離乳食への切り替えも含め、獣医師のアドバイスを受けながら、一つひとつ丁寧な対応を心がけましょう。

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