つぶれた鼻にまんまる大きな目が特徴的なフレンチブルドッグ。愛嬌ある姿に惹かれる方も多い、人気の犬種です。

がっちりした体格から凶暴な性格なのではないかと思われることもありますが、基本的には飼い主にべったりの愛情深い一面を持っています。

今回は、これからフレンチブルドッグを迎えたい方、一緒に暮らしたばかりでもっと知りたいという方に向けて、フレンチブルドッグの性格や飼い方について詳しく解説します。
1.フレンチブルドッグってどんな犬種?歴史と特徴 フレンチブルドッグの祖先は、18世紀の産業革命下でイギリスのレース職人がフランスに持ち込んだイングリッシュブルドッグだといわれています。当初、闘犬として有名になりましたが、イギリスで動物虐待法が成立したことをきっかけに闘犬としての役目を終えます。闘争心を取り除くためにバグやテリアと交配して小型化し、誕生したのがフレンチブルドッグだったのです。(諸説あります)フレンチブルドッグは体高30cm、体重8〜15kg程度と小柄ですが、筋肉質で、体つきはがっしりしています。スクエア型の大きな頭につぶれた鼻、丸い大きな目が特徴的で、「コウモリ耳(バットイヤー)」と呼ばれる立ち耳を動かして感情を表現します。 被毛は短めでツヤがあり、柔らかい手触り。毛色は主に、以下の4種類に分けられます。
毛色 特徴
フォーン 明るい赤茶色。濃淡はさまざまで、ベージュやライトブラウンといった色味を含みます。
ブリンドル 地色に、ほかの色味が虎のしま模様のように入るパターン。
パイド 白か黒の地色に、その反対の色が模様として入るパターン。牛柄とも呼ばれます。
クリーム ベージュよりも白に近い、淡く優しい色合い。
2.フレンチブルドッグの性格 フレンチブルドッグは闘犬がルーツですが、愛玩犬としても歴史があるため甘えん坊な一面もあります。フレンチブルドッグの性格について見ていきましょう。 フレンチブルドッグの性格 一般的に、フレンチブルドッグは社交的な性格です。好奇心旺盛で遊ぶのが大好きな子が多いです。人懐っこくて甘えん坊なので、飼い主と離れるのを嫌がる、寂しがり屋でもあります。物覚えもよい方なので、しつけも可能です。ただ、気まぐれで飽きっぽい一面があるため、長時間のトレーニングには向かないかもしれません。ワンちゃんのペースに合わせて進めましょう。 オスとメスの性格の違い オスとメスで性格に大きな差が見られることはありませんが、どちらかというとオスの方が活発で運動好き、大人になっても甘えん坊で子どもっぽいタイプが多く、メスの方が穏やかで、気の強いマイペースな性格という傾向があるようです。 アメリカタイプとヨーロッパタイプの性格の違い フレンチブルドッグは「アメリカタイプ」と「ヨーロッパタイプ」の2種類に分けられます。アメリカタイプは小さめのボディにくりくりと大きな目や頭が特徴的です。ヨーロッパタイプより穏やかな性格で、明るく陽気、人懐っこい子が多いといわれています。ヨーロッパタイプは筋肉質なボディに四角い輪郭、きりっとした顔立ちをしています。どちらかというと少し大人しめで、冷静かつ慎重な性格です。 ※ 子犬・子猫専門ペットショップのPetPlus(ペットプラス)(バナーをクリックすると外部のウェブサイトに移動します。) 3.フレンチブルドッグの飼い方 フレンチブルドッグは社交性が高く一緒に暮らしやすい犬種ですが、しつけ次第では問題行動につながる可能性があります。飼い方で注意したいポイントを5つ見ていきましょう。 興奮をコントロールできるようトレーニング フレンチブルドッグは興奮しやすい一面も持つので、興奮をコントロールできるようにトレーニングをしましょう。オスワリやフセの体勢で待機するトレーニングをする、「マッテ」の言葉と合図を出して動きを止める訓練をするなど、子犬のころに飼い主の指示に従うしつけを始めることがおすすめです。 社会性を身につける フレンチブルドッグの興奮をコントロールする上で、社会性を身につけさせることも大切です。興奮すると家族以外の人や他の犬に攻撃的になってしまうこともありますが、子犬のうちに社会化を促すと、興奮スイッチが入りにくくなります。小さい頃から外に連れ出し、色々な音やにおい、人、犬に慣れさせておきましょう。 一緒に遊んでコミュニケーションを取る 一緒に遊び、積極的にコミュニケーションを取りましょう。フレンチブルドッグは運動量が多い犬ではありませんが、とても遊び好きです。また、甘えん坊な性格で飼い主のことが大好きなので家族との触れ合いを望んでいます。部屋の中でたくさん一緒に遊んであげてくださいね。 子犬の時期から留守番に慣れさせる フレンチブルドッグは甘えん坊で少し臆病な性格なので、留守番は苦手な子が多いです。子犬の時期から、留守番に慣れさせる練習をしましょう。急に長時間ひとりぼっちにするとストレスを感じてしまうので、30秒、1分などの短い時間から始め、少しずつ家にいない時間を延ばしていきます。飼い主がいなくなっても必ず戻ってくることが分かれば、安心して待てるようになりますよ。 食事や日頃のケア、病気にも要注意 フレンチブルドッグのような短頭種の犬は、比較的健康リスクが高いといわれており、飼い主の適切なサポートが欠かせません。体質に合わせたお世話をしてあげましょう。
  • 食欲旺盛で肥満になりやすい傾向があるので、適正量の食事を与える
  • しわの間に汚れが溜まると皮膚炎につながるので、こまめにお手入れする
  • 体温調節が苦手なので、熱中症対策を行う
4.まとめ フレンチブルドッグはつぶれた鼻と大きな目が魅力的な犬種です。基本的には飼い主に対して愛情深く、甘えん坊な性格を持ちます。しつけは可能ですが、気まぐれで飽きっぽいため、長時間のトレーニングには向かない場合もあります。オスとメスの性格に大きな差はありませんが、オスは活発で運動好きな傾向があり、メスは穏やかでマイペースな性格が多いとされています。少し興奮しやすい一面もあるので、コントロールするためのトレーニングや社会性を身につけさせることが重要です。一緒に遊びながらコミュニケーションを取り、留守番の練習も行いましょう。
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