白くて柔らかい被毛が特徴のマルチーズは、つぶらな瞳と華奢な体型で小型犬の中でも高い人気を誇ります。マルチーズは「マルタの犬」という意味で、マルタ島が原産だとされており、日本以外でも世界中でペットとして愛されています。

そこで今回はマルチーズの性格と、飼うときのコツをご紹介します。また、マルチーズの性格がもとで起こりやすい問題行動についても解説するので、一緒に住む上での参考にしてくださいね。
1.マルチーズの性格 マルチーズには以下のような性格の子が多いといわれています。
  • 人懐っこい
  • 朗らかで穏やか
  • 順応性が高く、旅行も得意
  • 活発で運動大好き
  • 好奇心旺盛
  • 飼い主に従順で甘えん坊
  • 賢くて、しつけもすぐに覚える
  • 警戒心が強い
  • 知らない人は苦手
  • 気が強く、大きな犬にも立ち向かう
マルチーズは紀元前よりペットとして人間と生活してきた犬種です。昔から人と親しんできただけあり、人懐こく朗らかで、飼い主に従順な性格をしています。活発・好奇心旺盛な一面もあり、運動やお散歩も大好きです。一緒に遊ぶなど、スキンシップやコミュニケーションをたくさん取るようにしましょう。 ※ 子犬・子猫専門ペットショップのPetPlus(ペットプラス)(バナーをクリックすると外部のウェブサイトに移動します。) 2.マルチーズの性格が引き起こす問題行動 甘えん坊なマルチーズを甘やかしてしつけを怠ると、次のような問題行動につながる可能性があります。子犬の頃から、根気よくしつけやトレーニングを行いましょう。 吠え癖 甘えん坊なマルチーズは吠え癖が付きやすい傾向にあります。構って欲しくて吠える「要求吠え」や留守番の寂しさに耐えられず吠えることが多く、吠え癖につながるのです。また警戒心が強いため、インターホンや来客に吠える「警戒吠え」もよく見られるでしょう。 噛み癖 かなりの甘えん坊で寂しがり屋なことから、飼い主とのスキンシップが不足するとストレスで人や物を噛むようになります。防衛本能が強く神経質なので、見知らぬ人や物への威嚇・恐怖で噛もうとするケースもあります。 分離不安 つい甘えん坊のマルチーズを可愛がりすぎてしまうと、「分離不安」になる可能性もあります。分離不安症になると、飼い主の留守番中に過度な不安を覚えて、吠えや破壊行動を起こしたり、パニックになったりしてしまいます。 3.マルチーズを飼うときのコツ マルチーズの愛らしい性格が問題行動に発展しないよう、小さい頃から飼い方に気をつけることが大切です。また、普段のケアにも気を配ることで愛犬の健康を守りましょう。 子犬期から社会化をしっかりする 甘やかしすぎや社会への慣れが少ないと問題行動を起こしやすくなります。子犬の頃から見知らぬ人や他のワンちゃんと接する機会を作る、チャイム音に慣れさせるなど、社会勉強をさせましょう。 毎日30分程度散歩をする 活発で好奇心旺盛なマルチーズは散歩によるストレス発散が大切です。毎日30分ほど散歩を欠かさず行い、散歩ができない日は室内で運動させる工夫をしましょう。 滑らないように床にマットを敷く 小型犬は、膝関節のお皿がはずれる膝蓋骨脱臼(パテラ)を発症しやすいといわれています。滑る床や高い所から飛び降りる環境は発症リスクを高めるため、床にマットを敷き、安全に運動できる環境を整えてあげることが大切です。 ブラッシングとトリミングを欠かさない マルチーズの美しい被毛を清潔に保つためには、ブラッシングやトリミングが欠かせません。被毛は、カットしなければ床まで伸び続けます。お手入れしやすいのは短めのカットですが、フルレングススタイルを楽しむ場合は、毛を束ねるラッピングをするといいでしょう。 こまめに目と耳のケアをする マルチーズは遺伝的に目の病気になりやすく、涙やけも起こしやすい犬種です。被毛が目にかかっていないか、逆さまつ毛がないか、目の周りの被毛が変色していないか確認しましょう。また、被毛が長く耳が垂れているため、耳元の通気性が悪くなりやすいです。こまめなケアを行いましょう。 食事管理にも注意する 消化器官が小さいマルチーズは、低血糖症にかかりやすいといわれています。空腹が原因で起こるため、エネルギー不足にならないようにフードの栄養価に気を付けてあげましょう。 4.マルチーズならではの病気にも注意してあげよう 犬は犬種ごとにかかりやすい病気があり、飼うときは性格だけでなく体調への配慮も求められます。マルチーズは涙やけや流涙症、弁膜症などの心臓病の他、毛が長くタレ耳なので外耳炎にも注意が必要です。また膝蓋骨脱臼(パテラ)は小型犬に発症しやすく、活発な性格のマルチーズはそのぶん発症リスクも高くなります。愛犬の様子を見て、適切な健康管理を行いましょう。 5.まとめ マルチーズは人懐っこく、好奇心旺盛で活発な性格の持ち主です。甘えん坊で賢いので、しつけやすく飼いやすいと感じる方も多いでしょう。ただし甘やかしすぎると吠え癖や噛み癖、分離不安につながる可能性があるので注意が必要です。子犬の頃から社会化を行う、散歩でストレス発散するなど、マルチーズの性格に合わせて日常のケアを行いましょう。またパテラや目・耳の病気の発症リスクが高いため、床にマットを敷いて発症リスクを抑えたり被毛・目・耳のケアをこまめにしたりすることも大切です。
お近くの店舗を探す
特集記事一覧へ戻る
特集記事をもっと見る 愛猫が水を飲まないのは病気のせい?理由や対処法について解説 ペットの誕生日祝いはどうする?おすすめの方法と注意点を解説 犬にミネラルウォーターを飲ませてもいい?水道水との違いも解説 愛犬とドライブに出かける際の注意点|トラブル対処法についても解説 愛犬に歯石ができたらどうする?歯石取りや歯磨きについても解説 猫にミネラルウォーターを与える際の注意点|水道水のメリットも解説 猫も食べ物でアレルギー反応は起こる?仕組みや対策について解説 愛犬が散歩中に歩かない原因と、飼い主がしてあげられること 犬が来客時に吠える理由~対策方法やしつける際の注意点~ 様々な猫砂の種類|特徴や選び方のポイントについて解説