チワワといえば、小さな体にウルウルした瞳の可愛らしさですよね。しかし、守ってあげたくなるような見た目とは裏腹に、大きな犬にも吠えかかる強気な性格も目立ちます。

チワワは飼い主への愛情が深いがゆえ、警戒心を持ちやすく必要以上に吠えてしまう傾向があります。飼い始める際はその子の性格を把握して正しい接し方をすることが大切です。

そこで今回は、一般的なチワワの性格と無駄吠えをしつける方法、飼うときのコツをご紹介します。ポイントを押さえて愛犬との新生活を充実したものにしましょう。
1.チワワの性格 チワワは発祥地といわれるメキシコでは古くから番犬として親しまれてきた犬種です。飼い主に高い忠誠心と深い愛情をもち、怪しい相手には勇敢に立ち向かいます。よく吠えるのは、そんな性格の裏返しなのです。チワワの吠え癖に悩んだら、どうして吠えているのか考えてあげるのが問題解決のカギです。飼うときは下記のようなチワワの基本的な性格を押さえておきましょう。
  • 警戒心が強く、神経質
  • 初対面の人や犬に懐きにくい
  • 怖がりだが勇敢で、大きな相手にも立ち向かう
  • 好奇心が旺盛でとても活発
  • 飼い主に献身的で強い忠誠心がある
  • 1人の飼い主だけになつく傾向がある
  • わがままに育ちやすい
このように「怖がりで、勇敢で、甘えん坊」なのがチワワの性格ですが、オス・メスで傾向が違うのも他の犬にはあまりない特徴です。次章で詳しく解説します。 2.チワワの性格はオス・メスで違う チワワは性別によって性格の傾向が違うといわれています。オス・メスそれぞれの特徴をみていきましょう。 オスのチワワの性格 チワワのオスは、リーダー意識・縄張り意識が強く、やんちゃで活発な子が多いようです。自分よりも体が大きい相手にも立ち向かう勇敢さを見せることもしばしば。その反面、飼い主に対してはかなり甘えん坊です。 メスのチワワの性格 メスはオスと比べて基本的に穏やかな性格ですが、ヒート期間中は警戒心が強くなり攻撃的な一面を見せます。また、飼い主に献身的な一方で、あまりに飼い主からの愛情表現が重いとストレスを感じて問題行動を起こすことがあるので距離感には注意しましょう。 ※ 子犬・子猫専門ペットショップのPetPlus(ペットプラス)(バナーをクリックすると外部のウェブサイトに移動します。) 3.チワワの無駄吠えをしつける方法 チワワの性格上、よくみられる問題行動は無駄吠えです。無駄吠えをしつけるには、頭ごなしに叱るのではなく、まず吠えている理由を理解してあげましょう。 チワワがよく吠える理由 チワワがたくさん吠えるのは、番犬としての忠誠心、警戒心の強さ、勇敢な性格が要因です。飼い主さんを守ろうとしているのでしょう。また、小さな体で怖がりでもあるので恐怖を感じやすく、結果的にさまざまなシーンで吠えることになってしまいます。さらに、甘えん坊な子が多いチワワは飼い主さんが優しすぎるとわがままに育って、要求吠えもするようになります。 無駄吠えをしつける方法 無駄吠えはしつけで改善を目指せる問題行動です。ここではチワワの性格に合わせて無駄吠えをしつける方法をご紹介します。できるだけ早く、子犬のうちから取り組むとスムーズです。 ①子犬の頃から社会性を身に着けさせる 子犬の頃から外出して、家族以外の人や他の犬の存在に慣れさせます。警戒対象でないことを学ばせて、吠えの原因になる警戒心や恐怖心を和らげてあげましょう。 ②吠えたら嫌なことがあると学ばせる 「吠えたら嫌なことが起こる」というシーンを繰り返すことで、吠えの改善が期待できます。例えば、吠えたらチワワの見えない場所から嫌いな音を出してみましょう。吠え=不利益があると覚えたら、吠える頻度は減っていくはずです。嫌な音には個体差がありますが、多くの犬は掃除機やドライヤー、金属音など自然界にない音が苦手なので色々試してみましょう。 ③怖がらせない 怒鳴る・叩くといった怖がらせるしつけは絶対にNGです。声を荒げず、静かな声ではっきりと伝えて叱ってください。また散歩中にしっぽが下がっているなら、それは怯えているサインです。おやつを与えて「こわくないよ」などと声掛けをして、気持ちを和らげてあげましょう。 ④要求吠えに応えない 散歩やおやつが欲しくて要求吠えをしているときに、チワワが望むままに与えてはいけません。「吠えればもらえる」と学習してしまい、ますます吠えるようになります。何かしてあげるときは飼い主の主導で行うことが大切です。 4.チワワを飼うときのコツ 犬は犬種によって、必要な運動量もなりやすい病気も異なります。性格と合わせて、チワワを飼うときのコツも押さえておきましょう。 甘やかさずしつける わがままになりやすいため、だめなときは甘やかさずに毅然とした態度でしつけましょう。特に過度の愛情表現を好まないメスのチワワに対しては、適切な距離感で接するのが重要です。 毎日散歩する チワワの運動量は「1日2回、15~30分くらいの散歩を毎日」が基本です。雨の日には時間を取って室内遊びで運動させてあげましょう。チワワは活発なので、運動が足りないとストレスで無駄吠えや皮膚病につながります。 骨折やパテラに注意 チワワの体は華奢で骨が細く、ちょっとした落下でも骨折してしまいます。また膝蓋骨脱臼(パテラ)にもなりやすいため、高い位置での抱っこや滑りやすい床には注意が必要です。室内遊びをするときは敷物などで対策しましょう。 首に負担をかけない チワワは首が細く、気管虚脱になりやすい傾向があります。散歩時は首に負担がかかりにくいハーネスの使用がおすすめです。また、肥満も気管を狭めるため、体重管理にも気を配りましょう。 5.まとめ 番犬の歴史を持つチワワは、忠誠心が強く、飼い主への愛情にあふれ、小さな体でも勇敢に相手に立ち向かう性格です。また、オスは縄張り意識が強く甘えん坊、メスは穏やかな気質だが過度の愛情表現は苦手など性別での違いもあります。チワワは性格上、無駄吠えをしやすいので早い段階でしつけをしましょう。子犬のうちから社会性を身に着けさせる、吠えたら嫌なことがあると学ばせる、怖がらせない、甘えさせないこの4つがしつけのポイントです。犬は犬種によって、必要な運動量やなりやすいケガや病気が異なります。チワワは毎日2回の散歩、骨折、首への負担、肥満にも気を付けてあげましょう。
お近くの店舗を探す
特集記事一覧へ戻る
特集記事をもっと見る 犬にミネラルウォーターを飲ませてもいい?水道水との違いも解説 愛犬とドライブに出かける際の注意点|トラブル対処法についても解説 愛犬に歯石ができたらどうする?歯石取りや歯磨きについても解説 猫にミネラルウォーターを与える際の注意点|水道水のメリットも解説 猫も食べ物でアレルギー反応は起こる?仕組みや対策について解説 愛犬が散歩中に歩かない原因と、飼い主がしてあげられること 犬が来客時に吠える理由~対策方法やしつける際の注意点~ 様々な猫砂の種類|特徴や選び方のポイントについて解説 猫が寝る場所を決める条件|飼い主の近くで寝る心理についても解説 犬の寝る場所はどう決める?最適な環境探しのポイントや注意点を解説