シーズーは美しい長毛と気品あふれる雰囲気が魅力的な子です。愛らしい顔つきに惹かれてシーズーをお迎えした方も少なくないでしょう。

シーズーは初心者でも飼いやすい犬種として人気がありますが、一緒に過ごすうえで注意しなければならない点もあります。

そこで今回は、飼い主が把握しておきたいシーズーの性格や特徴について解説します。また、注意すべき病気、飼い方のコツも紹介しますので、シーズーとの生活を始める参考にしてください。
1.シーズーの性格 シーズーには、次のような性格の子が多くみられます。
  • 柔和で人懐っこい
  • マイペース
  • 友好的で協調性も高い
  • 賢い
  • 活発で好奇心旺盛
  • 頑固でプライドが高い
  • 独立心が強い
シーズーは基本的に愛情深く柔和な性格で、飼い主さんにも友好的な子が多くみられます。吠え癖が少なく、初心者も飼いやすい犬種です。しかし、チベット生まれのシーズーは、昔から中国の貴族に抱き犬として飼われてきた歴史があるといわれており、そのせいか、頑固で独立心が強い面もあります。甘やかしてしまうと、成犬になってから歯磨きやグルーミングなどのお手入れが難しくなることも。子犬期からリーダーシップを持ってしつけることが大切です。 ※ 子犬・子猫専門ペットショップのPetPlus(ペットプラス)(バナーをクリックすると外部のウェブサイトに移動します。) 2.シーズーは社会化が足りないと問題行動につながる シーズーは子犬期に社交性を身につけさせないと、怖がりな性格になって問題行動を起こす可能性があります。例えば、見知らぬ人や物、音に接する機会が少ないワンちゃんは、社会化期(3~12週齢前後)を過ぎると知らないものへの恐怖心で散歩中に歩けなくなることがあります。また、体に触れられることに慣れていないと、反射的に噛んでしまうなどの問題行動につながる場合もあるようです。成犬でこのような行動が見られるなら、すぐに専門家に相談することをおすすめします。対応を間違えると問題行動が悪化する可能性があるので、自己判断での対処は避けましょう。 3.シーズーを飼うときのコツ シーズーを飼う際は、性格をよく理解し、次の5つのポイントに気をつけましょう。 子犬期から社会化をしっかりする シーズーはフレンドリーな性格ですが、社会化が甘いと過度な怖がりになってしまいます。家族として迎え入れた時から、積極的に外の環境や見知らぬ人・音・環境に慣れさせることが大切です。 毎日のブラッシング 乾燥地帯をルーツにもつシーズーは、高温多湿の日本では皮膚病になりやすい傾向にあります。また、柔らかな被毛が絡まることで皮膚炎になるリスクも考えられます。毎日のブラッシングで抜け毛を取り除き、皮膚の新陳代謝を促したり通気性を保ったりしてあげましょう。 熱中症対策をする 短頭種であるシーズーは熱中症になりやすいため、暑い季節は必ずエアコンをつけましょう。散歩は涼しい時間帯に行い、水分を持っていくなど日頃の熱中症対策が必須です。熱い車内や飛行機での移動にも注意してください。 毎日運動をさせる シーズーは活発な性格でもともと運動好きです。太りやすい体質でもあるので、定期的に運動をさせてあげましょう。毎日の散歩はもちろん、室内でも遊べる環境を整えてあげることがおすすめです。 BCSで適切な体型・体重を保つ 太りやすい体質のシーズーの健康管理に役立つのが、ボディ・コンディション・スコア(BCS)です。BCSは、見た目と触れた状態から5段階で体型を評価する指標です。下記の表を参考に、定期的に肥満度チェックを行い、適切な体重管理を行いましょう。 ※ 出典:環境省ホームページ 4.シーズーは病気に注意してあげよう 人懐こいシーズーは性格による問題はほとんどありませんが、他の犬種に比べて注意したい病気があります。シーズーを飼うなら知っておくべき、かかりやすい病気を紹介します。気になる症状があれば、自己判断せず獣医の判断を仰ぎましょう。 皮膚病 シーズーは脂漏体質で、高温多湿の日本では皮膚病のリスクが高まります。特に注意したい皮膚病が、脂漏症です。脂漏症になると、強い体臭、フケ、皮膚のべたつきなどの症状が現れます。慢性化するとシャンプーの翌日にも症状が見られることがあります。 外耳炎 タレ耳のシーズーは、蒸れやアレルギーが原因で外耳炎にかかりやすいことが特徴です。外耳炎はかゆみ、赤み、大量の耳垢、強い臭いといった症状に悩まされます。日頃からこまめに耳の状態を確認してあげましょう。重度になると強い痛みを伴うため、汚れや臭いが気になる場合は早めの動物病院の受診をおすすめします。 眼病 シーズーは眼の開放部が広く、大きく飛び出しているため、乾燥や傷で眼病になるリスクが高くなります。目の傷は角膜炎、結膜炎、網膜剥離の原因になるため、家具などにぶつからないよう配慮してあげましょう。 熱中症 長毛でダブルコートのシーズーは熱さが苦手です。体の保温性が高いうえに、鼻が短く呼吸で放熱しにくいので、熱中症対策は欠かせません。熱中症のサインには呼吸の乱れ、大量のよだれ、食欲不振、嘔吐などが挙げられます。日頃の愛犬の様子に気を配り、いつもと違う様子が見られたら早急に獣医師に相談してください。 椎間板ヘルニア シーズーは遺伝的に椎間板ヘルニアを発症しやすい犬種です。3~6歳頃に発症した後、再発を繰り返しつつ悪化するケースが多いでしょう。痛みやふらつき、意識消失などの症状が見られます。成長するにしたがって、気をつけてあげることが大切です。 肥満 シーズーは太りやすく、肥満体型にならないための体重管理が必須です。肥満は糖尿病、腎臓病、関節の炎症など、様々な病気の原因となります。被毛の長いシーズーは見た目で肥満度をチェックするのが難しい犬種ですので、日頃から触れる機会を増やし、必要に応じてダイエットを行いましょう。 5.まとめ シーズーは愛情深く穏やかな性格で無駄吠えや問題行動も少なく、初心者でも飼いやすい犬種です。ただし社交性を身につけないと怖がりな子になり、恐怖心から吠えたり噛んだりしてしまう可能性があります。また、プライドが高い一面もあるので、成犬になるまでにしつけや社会化をきちんと行いましょう。飼いやすい性格な一方で、皮膚病や眼病、熱中症になりやすく、太りやすい体質です。定期的な運動やボディ・コンディション・スコア(BCS)できちんと体重管理を行い、シーズーとの健やかな生活を楽しみましょう。
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