犬が穴を掘るときは理由を見極めて!遊び・病気それぞれの対策 犬がソファーを掘ってボロボロにしてしまう、ペット用のベッドが穴掘りですぐにダメになってしまうといったことに悩んでいませんか。

愛犬の穴掘りをやめさせたい場合、まずはなぜ穴を掘るのかを理解し、それぞれに合った対策をしていく必要があります。

そこで今回は、犬が穴を掘る理由や原因ごとの対策方法についてみていきましょう。
目次
1.犬が穴を掘るときは理由を見極めてから対策を 犬は、昔敵に見つからないように体と同じくらいの巣穴を掘って暮らしていました。そのなごりで、現代でも本能的に穴掘りをすることがあるようです。また、掘ること自体を楽しんでいる犬もみられます。中にはストレスや病気から穴掘りをすることもあるでしょう。 このように、犬が穴掘りをするのには理由があるため、しかったり無理やりやめさせたりしないようにしましょう。効果がないだけでなく行動を抑制されたことによるストレスで、新たな問題行動を起こすようになるかもしれません。 愛犬の穴掘りをやめさせたいならしっかりと理由を見極めて、適切な対処をする必要があります。
2.犬の穴掘り行動の見極め方 愛犬の穴掘りが遊びや本能によるものなのか、それ以外の理由によるものなのかを見極める方法を下記にまとめました。
遊びや本能が理由のとき 犬が本能や遊びで穴を掘るときは、下記の特徴が見られます。
  • ・寝る前は毎回掘ってクルっと回る
  • ・食べ物や玩具を咥えて掘る
  • ・楽しそうに穴を掘っている
  • ・食事後に掘った場所でリラックスしている
寝る前に穴を掘るのは、自分の寝やすい形に寝床をセッティングしているからで、掘った場所におやつを隠すのは、大切なものをほかの動物に取られたくないからです。楽しそうに穴を掘っている場合は好奇心を満たすための行動だと考えられるでしょう。食事後に穴を掘った場所でリラックスしているなら満足したときのルーティン行動かもしれません。 遊びや本能が理由で穴掘りをしている場合は、穴掘りできる場所を作ってあげるか、別のことで気をそらしてあげるのが効果的です。
ストレスや病気が理由のとき 犬はストレスや病気を抱えているときにも、穴掘りをする場合があります。下記の行動が見られる場合は注意が必要です。 <ストレス>
  • ・異常に長い時間穴を掘る
  • ・爪やソファーがボロボロになるほど掘る
  • ・前足や後ろ足でかくように掘る
ストレスが溜まっていると穴を掘ることで発散しようとし、爪やソファーがボロボロになるくらい長時間続けることがあります。穴掘りの原因がストレスの場合は、他に発散できることを探してあげる必要があるでしょう。 <病気>
  • ・一点を見つめて長時間一心不乱に掘る
  • ・話しかけてもやめない、明らかなやりすぎ
  • ・一日に何度も長時間掘り続ける
  • ・老犬が急に穴掘りを始めた
一心不乱に穴掘りをしている、老犬が急に穴を掘るようになったなどの場合は、常同障害、不安障害、認知症といった病気の可能性もあるため、念のため動物病院で診てもらうようにしましょう。
3.犬が掘るときの対策【遊びや本能の場合】 犬はもともと穴を掘る習性のある動物なので、遊びや本能で穴掘りをしている場合は無理にやめさせるのではなく、穴掘りをしても良い場所を作ってあげるか、別のことで気をそらしてあげるのがベストです。
穴掘りをしても良い場所を与える 習性による穴掘りを一切禁止するとストレスになってしまうので、室内や庭に穴掘りをしても良い場所を用意してあげましょう。 穴を掘っても良い場所を決めたら愛犬をおもちゃやおやつなどで誘導し、飼い主が自ら穴を掘って「ここは穴掘りしても良い場所だよ」と教えてあげてください。愛犬がきちんと決められた場所で穴を掘れたら褒めるのを繰り返して習慣化させましょう。
穴掘り以外に関心を向けさせる 愛犬が穴掘りをしたら、叱ってやめさせるのではなく、新しいおもちゃを与えたり、一緒に遊んだり、散歩に連れて行ったりして興味を別のものに向けるようにします。 何度も繰り返しているうちに自然と穴掘りをする回数が減っていくでしょう。
日頃から本能を刺激する習慣を取り入れる 犬は長い間狩りをして生活してきた動物なので、普段から狩猟本能を刺激すれば穴掘りを無くせるかもしれません。 例えば、おもちゃを隠して愛犬に探させる、動くおもちゃを追わせる、散歩中は他の犬のおしっこの匂いをゆっくり嗅がせてあげるなど、さまざまな方法があります。
4.犬が掘るときの対策【ストレスや病気の場合】 愛犬の穴掘りがストレスや病気によるものである場合は、まずはストレスになっているものを取り除き、それでも改善しないのであれば動物病院で診てもらうようにしましょう。
犬の生活環境を見直す 愛犬の生活環境にストレスや病気の原因があるかもしれません。 ハウスは愛犬に適したサイズか、運動量は十分か、栄養バランスは適切か、安心して寝られる寝床はあるかなど、一つずつ原因をピックアップし、改善していきましょう。
コミュニケーションの質と量を考える コミュニケーションが少なくなることでストレスを感じ、穴掘りをしている可能性もあります。最近、家を長時間あけることが多かったり、散歩時間が短かったりしていませんか? 犬は大好きな飼い主とのスキンシップが減ると、ストレスや不安を感じやすいため、どんなに忙しくても1日の中でしっかりと愛犬と触れ合う時間を作りましょう。
掘る以外の異常行動はないか確認する 犬の穴掘りは、ストレスや緊張を感じたときに出す動物のボディランゲージ「カーミングシグナル」である場合があります。他にも、視力や聴力、嗅覚などが低下しているサインかもしれません。穴を掘る以外に愛犬に異常がないか確認するようにしましょう。 どこかに異常があった場合は自力で対処するのではなく、獣医師に相談するようにしてください。
病気の疑いがあったらすぐ受診する 穴掘りに加えて、昼間なのにずっと寝ている、いたずらが増えたといった問題行動も見られるようなら、常同障害や認知症といった病気である場合も考えられます。 早めに動物病院に行って診てもらうようにしましょう。
5.まとめ 犬が穴を掘る理由には遊びや本能、ストレス、病気が挙げられます。穴掘りをやめさせたいなら、愛犬がなぜ穴を掘るのか原因を探り、適切な対応をすることが大切です。 遊びや本能による穴掘りの場合は、おもちゃ遊びで気をそらす、穴掘りしても良い場所を作ってあげるなど愛犬の欲求を満たせる方法を試してみましょう。 ストレスや病気による穴掘りが考えられる場合は、生活環境を見直す、コミュニケーションの時間を増やすなどの対処法がおすすめです。穴掘り以外にも問題行動が見られる場合は、何らかの病気が潜んでいるケースもあるため、獣医師に診てもらうようにしてくださいね。
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