猫のひげ、なくなったらどうなる?抜け・切れの原因 床掃除をしていたら、猫のひげが落ちていてびっくり…なんて経験をした人は多いのではないでしょうか。「猫のひげには大事な役割がある」というのは猫好きの常識。飼い主さんは不安になることでしょう。

実際、猫がひげを失うと生活にさまざまな影響が出るといわれています。しかし、「単なる生え変わり」もよくあるのです。どう見分けたらいいのでしょうか?

この記事では、猫のひげの役割と影響、ひげが抜ける原因と病気などについて紹介していきます。愛猫が元気でいられるように、正しい知識を身に着けておきましょう。
目次
1.猫のひげはどうしてあるの?知られざる役割 猫のひげは「触毛」と呼ばれ、毛根には神経が集中しています。少しの刺激や温度変化も敏感に感じ取れるようになっていてレーダーのような働きがあります。 周りの存在や危険の察知、ジャンプや高い場所を歩くときの平衡感覚、障害物との距離感など、猫が猫らしい動きをするために大きな役割を果たしています。 さらに感情表現にもひげは使われています。リラックスしているときは横に流れ、緊張していると下がるなど、ひげの動きを観察して愛猫の気持ちを読み解くのにも役立つでしょう。
2.猫がひげを失ったときの8つの影響 多くの役割がある猫のひげは、失ってしまうと生活への支障が大きく深刻なストレスにつながるともいわれています。ひげを失ったときに起こり得る影響を詳しくみていきましょう。
障害物にぶつかりやすくなる 猫のひげは周囲の物体との距離を測る「ものさし」とも呼ばれるものです。ひげがなくなってしまうと距離をうまく測れず、障害物にぶつかりやすくなるかもしれません。狭い場所を通り抜けられなくなったり、高い場所に飛びのる際に失敗する危険もあるでしょう。
狭い場所・高い場所を歩けなくなる 猫はひげで平衡感覚を保っているという話は有名です。塀の上をあるいている姿は愛らしいものですが、ひげを失うとそれも難しくなるでしょう。室内でもジャンプ時にバランスを崩したり、高いところから落下するリスクが高まるので注意が必要です。
周辺状況がわからず暗闇で動けない 猫が暗闇で動けるのは、ひげに伝わる空気振動を駆使して周りの状況を把握しているからだといわれています。ひげを失ったら周囲の気配や様子が分からずスムーズに動けなくなると考えると、ケガをする危険性はもちろん警戒や不安に対するストレスも心配です。
狩り遊びができなくなる 猫のひげは狩りでも大きな役割があるようです。神経が集中しているひげから空気の微妙な振動を感じ取り、獲物の動きや音、弱り具合を把握していると考えられています。獲物の気配が感じられなければ、狩りは難しいでしょう。また平衡感覚も鈍るのなら機敏な動きもできません。
目を外部刺激から守れない 猫は目の上に生えている眉上毛というひげで瞳を守っています。眉上毛は神経でまぶたにつながっていて、刺激があると反射的にまぶたが閉じるように働きかけます。危険があった際にとっさに目をつぶれることの大事さはいうまでもありません。
天候を読み取れず動きが悪くなる 「猫が顔を洗うと雨がふる」など猫は天候を読めるという話はたくさんあり、ひげで湿度と気圧の変化を感じ取っているという説が有望です。実際、家猫でも晴れの日と雨の日で過ごし方や活動量に違いを感じる人は多いのではないでしょうか?いつも当たり前に会った感覚が失われれば、警戒心の強い猫は不安で動けなくなってもおかしくありません。
コミュニケーションが難しくなる 猫のひげは感情を表す役目もあると言われています。なにかに興味を持っているときや嬉しいときはひげがピンっと立ち、恐怖を感じているときは頬にぴたっとひげが張り付きます。ボディランゲージは動物にとって大事なものです。ひげを失うと仲間と十分なコミュニケーションが取れずにトラブルに発展するかもしれません。
ストレスで引きこもりや病気になる 猫はさまざまな役割を担っているひげを失うと、思うように情報が得られず、不安やストレスから行動が鈍くなったり食欲が落ちたりする可能性があります。さらに、過度なストレスから免疫が落ち、病気にもかかりやすくなるため注意が必要です。
3.猫のひげが抜ける原因は生え変わりか病気 重要な役割をもつ猫のひげが落ちていると心配になりますが、ひげが抜けた原因が自然な生え変わりであれば問題ありません。 猫のひげは半年に1回程度の頻度で抜け落ち、また自然に生えてきます。その場合は生活に支障がない場合がほとんどなので、体調や様子に変化がないならいつも通りすごして大丈夫です。 ただし、元気や食欲がない、抜け毛がひどいといった別の症状もあわせて見られる場合は、何らかの異常や強いストレスを感じている可能性があるので、注意深く観察して受診するようにしましょう。
4.猫のひげが抜ける・切れる病気 ただの生え変わりでない場合に備えて、猫のひげが抜ける・切れる原因になる病気と症状も押さえておきましょう。ひげが抜ける代表的な病気は3つです。
猫ざそう(猫ニキビダニ) 猫ニキビとも呼ばれる猫ざそうは、アレルギーや感染症が原因でアゴや口周りに黒い点状のできものがたくさんできる病気です。悪化すると赤くただれ、気にした猫がいろいろなところに患部をこすりつけるため脱毛やひげ抜けが起こります。
猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ) 猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)は免疫力が低下する病気で、5つのステージにわかれて病状が悪化していくのが特徴です。 最初は無症状の時期が長いですが、ステージが進むに連れて免疫力がどんどん低下していき、ひげが抜ける、口内炎、慢性的な下痢、皮膚病などの症状がでます。また、免疫力が低下するとほかの病気にもかかりやすく、完治も難しい病気なのでうまく付き合っていくしかありません。
強いストレス 猫は強いストレスを感じると副腎皮質ホルモンの分泌が活発化し、それが長期間続くと免疫力が低下して、ひげが抜ける場合があります。食欲が落ち、病気にもかかりやすくなるのでストレスには注意が必要です。 引っ越しや出産、新たな猫の迎え入れなど猫の日常が大きく変わるようなことが起こったときは、愛猫のメンタルケアを徹底して行います。すでに症状が出ている場合は受診しましょう。
5.猫のひげ抜けが心配な時の受診の目安 猫のひげが自然に抜けるのは半年に1回程度です。明らかに異常な頻度や量で抜ける場合や様子がおかしい場合は、早めに動物病院へ連れていきましょう。 ひげ抜けと一緒に、以下のいずれかでも症状がみられたら受診しましょう。
  • ・元気がない
  • ・食欲がない
  • ・新しいひげが伸びてこない
  • ・ひげが大量に抜ける
  • ・皮膚に炎症やツブみたいなものがある
  • ・下痢や目の充血など他にも体調の悪いことがある
猫のひげ抜けは問題ないケースも多いとはいえ、重大な病気が隠れていることもあります。「これくらい大丈夫だろう」と自己判断せず、獣医師にきちんと診断してもらってくださいね。
6.まとめ 猫のひげには神経が通っていて、ものとの距離を測る、平衡感覚を保つ、天気を読むなどレーダーのような役割を担っているため生活する上で欠かせません。間違っても猫のひげを抜く、切る行為はしないようにしましょう。 一方、自然な生え変わりでひげが抜ける分には生活に支障が出るケースはほとんどなく、心配はいりません。ただし、猫のひげが異常な頻度で抜ける、元気がない、食欲がないなどの症状がある場合は強いストレスや病気にかかっている可能性もあります。 ひげが抜けたときは愛猫の様子をよく観察して、他の症状が見られたら早めにかかりつけの動物病院へ連れて行ってあげるのがおすすめです。
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