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【獣医師監修】犬の皮膚が赤いときは要注意!すぐに動物病院へ相談すべき症状とケアの基本
掲載日: 2025.11.01
愛犬の体を撫でていて「なんだか皮膚が赤い…」と気づいたことはありませんか?犬の皮膚は被毛で隠れているため異変に気づきにくく、見つけた時には症状が進行しているケースもあります。
実は、皮膚の赤みは愛犬からの重要なサインです。一見すると軽い症状に見えても、アレルギーや感染症、寄生虫などが原因となっていることが多く、放置すると悪化したり慢性化したりする恐れがあります。特に高温多湿な季節は皮膚トラブルが起きやすく、梅雨時期から夏にかけては要注意。かゆみで夜も眠れない、食欲が落ちる、毛が抜けてしまうなど、愛犬の生活の質を大きく下げてしまうこともあります。
「でも、どんな症状なら病院に行くべき?」「家でできることはある?」そんな疑問を持つ飼い主さんも多いはず。本記事では、犬の皮膚が赤いときに疑われる病気や、すぐに受診すべき危険なサイン、そして動物病院での治療と合わせて行いたい家庭でのケア方法まで、わかりやすく解説していきます。
1.犬の皮膚が赤いのは病気のサインかもしれない
犬の皮膚が赤い状態は、単なる刺激やかぶれだけでなく、病気のサインであることも珍しくありません。犬は体毛に覆われているため、症状が進行して初めて気づくこともあります。特に長毛種では発見が遅れやすく、定期的なブラッシングの際に皮膚の状態をチェックする習慣が大切です。
赤みが出る原因には、アレルギー性皮膚炎・細菌や真菌による感染・寄生虫による炎症・ホルモン異常など多岐にわたります。特に皮膚病は犬の診療でもっとも多い疾患のひとつで、早期対応が鍵になります。
アレルギーや寄生虫によって赤みが出ることがある
症状が進行すると治療が複雑になり、愛犬の負担も大きくなる
かゆみや痛みで眠れず、食欲や元気が落ちることも
「赤いけど元気だから大丈夫」と自己判断してしまうのは危険です。皮膚疾患は見た目以上に犬の生活の質を下げることがあるため、早めの受診が大切です。
2.動物病院にすぐ相談すべき皮膚の症状
皮膚の赤みと同時に、次のような症状が出ている場合は早めに動物病院を受診することをおすすめします。
強いかゆみで皮膚をかき壊し、血がにじんでいる
脱毛や大量のフケ、膿、独特の悪臭を伴っている
同じ部位に繰り返し赤みが出て、治りが悪い
赤みが急速に広がっている、全身に見られる
元気がなく、発熱や食欲不振などの全身症状がある(この場合は特に急いで受診を)
これらの症状は皮膚の状態が悪化している可能性を示しており、放置するとさらに悪化する恐れがあります。皮膚疾患は早期発見・早期治療が基本。少しでも「普段と違う」と感じたら、迷わず動物病院に相談しましょう。受診時は症状が出始めた時期や変化の様子を記録しておくと診断に役立ちます。
3.犬の皮膚が赤いときに考えられる代表的な病気
皮膚が赤いときに考えられる代表的な病気を理解しておくと、受診時に獣医師へ伝える参考になります。ただし診断はあくまで獣医師のみが行えるものです。
アレルギー性皮膚炎
食事や花粉、ハウスダストマイトなどへの過敏反応で皮膚が赤くなります。耳や口周り、足の裏に症状が出やすく、かゆみ・脱毛・炎症を伴います。アレルギー性皮膚炎は体質的な問題であることが多く、適切な治療を行わないと症状が悪化し、皮膚の状態がさらに悪くなることがあります。長期的な食事管理や投薬での症状コントロールが必要になるケースも多いです。アトピー性皮膚炎の場合は遺伝的要因も関係し、生涯にわたる管理が必要になることもあります。
マラセチア皮膚炎
常在菌である真菌「マラセチア」が増殖して起こる炎症です。赤み・ベタつき・独特の臭いが特徴で、耳や脇、指の間など蒸れやすい場所に多発します。治療には薬用シャンプーや抗真菌薬が使われますが、自己判断で市販シャンプーを使用すると悪化する危険性があります。湿度の高い環境や皮脂の過剰分泌が発症リスクを高めます。
ノミ・ダニによる皮膚炎
外部寄生虫によって強いかゆみや赤みが出ます。ノミやダニは人にもうつる可能性があり、放置すると犬だけでなく飼い主にも被害が及ぶ恐れがあります。必ず動物病院で適切な駆除薬や予防薬を処方してもらいましょう。特にマダニは重篤な感染症を媒介することもあるため注意が必要です。
4.動物病院での診察と家庭でできるサポートケア
皮膚の赤みが出たときは、まず動物病院で検査と診断を受けることが基本です。
病院で行われる主な検査と治療
検査:皮膚の掻き取り検査、細菌・真菌の培養検査、アレルギー検査、寄生虫の有無のチェック、血液検査など
治療:抗菌薬や抗真菌薬の投与、薬用シャンプーの使用、アレルギー用の療法食指導、駆虫薬の投与、鎮痒剤の処方など
家庭でできるサポートケア
寝具や環境を清潔に保つ:毛布やベッドはこまめに洗濯し、ダニの繁殖を防ぐ
低刺激シャンプーや保湿剤の使用(必ず獣医師の指示に従う)
定期的なノミ・ダニ予防薬の使用:通年での予防を推奨
適切な室温・湿度管理:高温多湿は皮膚トラブルを悪化させやすいため、快適な環境を保つ
重要なのは、家庭でのケアは診断と治療の補助であり、代替にはならないという点です。動物病院で診断を受け、治療方針に沿ったケアを行うことが、愛犬の皮膚トラブル改善につながります。
5.まとめ
犬の皮膚が赤い状態は、見た目以上に深刻な病気が隠れている可能性があります。放置すると悪化や慢性化につながるため、まずは動物病院で原因を調べてもらうことが何より大切です。そのうえで、家庭でのケアを組み合わせることで再発予防につながります。
ポイントを整理すると以下の通りです。
定期的なブラッシングで早期発見を心がける
犬の皮膚が赤いときは、病気の可能性が高く自己判断は危険
強いかゆみや脱毛、膿や臭いを伴うときはすぐに動物病院へ
診察・治療を受けたうえで、家庭では清潔管理・シャンプー・予防薬でサポート
皮膚の赤みは愛犬からの「SOSサイン」です。小さな異変に早めに気づき、適切に対処することで、愛犬の健康と快適な暮らしを守ることができます。日頃からスキンシップを大切にし、愛犬の皮膚の状態を把握しておきましょう。
監修者プロフィール
獣医師:中野 崇先生
ペテモどうぶつ医療センター幕張新都心 内科医長
イオンペットアカデミー非常勤講師
・酪農学園大学獣医学部卒業
・北海道内の動物病院にて 3 年間勤務
・株式会社 VSC (現イオンペット) 入社し、千葉市の動物病院にて院長として勤務 (7 年)
・ペテモどうぶつ医療センター幕張新都心にて主に内科の診療に従事 (11年)
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