愛犬は大切な家族の一員ですが、人間とは身体の構造が異なるため、アメニティグッズを選ぶ際にも注意が必要です。特に、愛犬用のシャンプーに関しては、その子の体質に合わせて最適なものを選んであげたいところです。

近年では、犬用シャンプーの中でも「低刺激」のものが登場しているため、そちらを選ぶのもよいでしょう。この記事では、愛犬用シャンプーの選び方や主な低刺激シャンプーの種類などを紹介しつつ、実際に選ぶ際の注意点も解説します。
1.犬用の低刺激シャンプーとは 一般的に、低刺激な犬用シャンプーとは、犬の肌に配慮した成分を配合して作られたシャンプーのことを指します。人間と犬では選ぶべきシャンプーの種類が異なり、犬の皮膚は人間の皮膚よりも薄い傾向が見られ、pHバランスも犬は弱アルカリ性・人間は弱酸性という違いが見られます。このような違いを踏まえ、飼い主は人間と同じタイプのシャンプーを使用しないよう心がけましょう。また、被毛の毛質によっても向き不向きがあり、年齢によっては低刺激をうたうシャンプーでも皮膚にダメージを与える恐れがあるため、犬種・年齢についても配慮することが大切です。 2.犬用シャンプーで低刺激なものの主な種類 一口に低刺激な犬用シャンプーといっても、実際には様々な種類があります。以下、低刺激シャンプーに分類されやすい主なタイプをご紹介します。 アミノ酸系 アミノ酸の一種であるグルタミン・タウリンなどの成分で作られているシャンプーが該当し、皮膚・被毛への低刺激と保湿力を兼ね備えているのが特徴です。成分によっては洗浄力が低い傾向にあるため、気になる場合は口コミなどをチェックして洗浄力を確認すると後悔するリスクを減らせます。 せっけん系 オリーブやヤシの油といった、天然の油脂を使って作った「カリ石ケン素地」が主成分のシャンプーを指します。自然界で分解されやすい性質を持ち、環境に優しいタイプとして知られていますが、洗浄力は強めのため皮脂を取り過ぎてしまったり、皮膚に刺激を与えてしまったりする恐れがあります。商品によっては被毛がきしみやすくなることもあるため、コンディショナーを使うタイプ、またはリンス不要の商品を探すのがよいでしょう。 薬用シャンプー 皮膚の乾燥やべたつき・かゆみなどを抑える成分や、殺菌成分が含まれているシャンプーなどが該当します。皮膚が慢性的にベタついている子、アトピーを持っている子、感染性皮膚炎に悩まされる子などに向いたタイプの一つです。ただし、症状に合わせて選ぶ必要があるため、素人判断で購入・使用しないよう注意してください。 3.低刺激な犬用シャンプーの選び方 実際に低刺激シャンプーを選ぶ際は、愛犬がどのような症状に悩んでいるのかを踏まえた上で選びたいところです。以下、選び方のポイントを解説していきますが、実際に選ぶ際はかかりつけの獣医師に相談するようにしましょう。 無添加シャンプーの中から探す 明確な基準こそないものの、無添加商品は着色料・香料・防腐剤といった人口添加物が使用されていないものが多く見られます。そうでないタイプのシャンプーを選ぶよりは、愛犬に与える刺激を抑える効果が期待できるため、まずは無添加シャンプーの中から気になる商品を探してみましょう。 愛犬の悩みに寄り添うものを探す 犬によってシャンプーの悩みは違います。皮脂が多い犬は汚れをしっかり落としたいところですが、毛並みの柔らかさにも気を配りたいなら保湿性のあるシャンプーを選んだ方が安心できます。また、犬種によっては乾きやすさを重視したい子もいます。このような悩みの違いを踏まえ、商品を選ぶ際は全成分が省略されていないものをピックアップして、その中から悩みに寄り添う商品を選びましょう。 生活環境に配慮したものを探す 川沿いや草むら、山道などを散歩コースにしている子の場合、ノミ・マダニなどの虫対策につながるシャンプーを選ぶのも一手です。お出かけが好きで、ドッグラン・ドッグカフェなどに行く機会が多い子にも使ってあげましょう。 4.犬用シャンプーを選ぶ際の注意点 低刺激シャンプーに限った話ではありませんが、犬はニオイに敏感な生き物であることから、無香料のものを選んであげると愛犬の負担が少なくなります。どうしても愛犬の体臭が気になる場合でも、微香性にとどめましょう。また、飼い主が洗いやすいシャンプーを選ぶことも、長期的に愛犬をケアする上で見逃してはいけないポイントの一つです。例えば固形せっけんタイプのシャンプーは手頃な価格で試しやすい反面、泡立てるのに手間がかかるため、泡立てやすい液体タイプの方が洗いやすいはずです。 5.まとめ 犬の皮膚は人間と違い薄くデリケートなため、専用の低刺激シャンプーを使用するのがおすすめです。保湿力の高いアミノ酸系、洗浄力が強めのせっけん系、獣医師の指示で使う薬用タイプなど様々な種類の低刺激シャンプーが市販されています。選ぶ際はまず無添加かどうかを基準に、皮脂量や毛質といった愛犬の悩みに合う成分が含まれているかどうか確認し、判断に迷う場合は獣医師に相談しましょう。香りは犬の負担が少ない無香料か微香性にし、飼い主が使いやすいものを選ぶことも大切です。
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