子猫をお迎えしたら、飼い主は愛猫を少しずつ人間との生活に慣らしていく必要があり、その中でも重要なケアの一つが「爪切り」です。野生の猫には爪を切るという習慣がないため、定期的に爪を切っておかないと、家具を傷つけたり愛猫がケガをしてしまったりするリスクが高まります。

しかし、身体が十分に成長していないタイミングでの爪切りは、かえって愛猫の身体に悪影響をもたらすおそれがあるため、時期を見ながら徐々に爪切りに慣らすことが大切です。この記事では、子猫の爪を切る際の切り方のコツやタイミングについて解説します。
1.子猫の爪切りはいつから必要か 新しく子猫を迎えたら、概ね生後1ヶ月を迎えてから爪を切り始めるのがよいとされます。できるだけ子猫のうちから爪切りに慣らしておくと、成長してから爪切りを嫌がりにくくなるでしょう。野生で生きる猫たちは、木登り・獲物捕獲などに鋭い爪を使用するため、日々の生活の中で爪が摩耗し適度な長さになっていきます。しかし、室内で生活している猫にとって爪を使う機会はほとんどなく、伸び続ければやがて肉球に刺さる、根元から折れるなどのトラブルを引き起こしてしまうのです。最悪の場合は出血のリスクもあることから、自宅に子猫を迎えた場合は、定期的に爪を切る必要があります。初めて子猫の爪を切る場合など、爪切りに少しでも不安を感じたら、最寄りの動物病院などで爪を切ってもらったり、やり方を教わったりすることをおすすめします。 2.子猫用の爪切りの種類 成猫と比べて、子猫の爪は成長しきっておらず柔らかいことから、爪を切ってあげる際は子猫向けの爪切りを用意すると安心です。具体的には、次のようなタイプの爪切りを選ぶことをおすすめします。以下、主なサイズ感の区分について解説します。 はさみタイプ 人間用の紙切りはさみと同じ形状をした爪切りで、飼い主としても使い方が分かりやすく手に馴染みやすいのが特長です。一般的なはさみに比べて刃の長さが短く、先端が交差したようなデザインとなっており、交差部分に爪を合わせて切るイメージで使用します。 ギロチンタイプ(小さめ) ギロチンタイプは、丸く開いた穴に猫の爪を入れた状態でクリップを握ると爪が切れるタイプの爪切りです。飼い主が力を込めやすく猫に与える振動も減るメリットがある反面、堅い爪に向かない商品もあるため、子猫用の小さなタイプを選びましょう。 ストッパー付タイプ 猫用爪切りの中には、深爪にならないようストッパーが装着されているものもあります。一定の長さに切れるタイプの爪切りを選ぶと、飼い主が少しずつカットできるため失敗しにくいでしょう。爪切りに慣れてきたら、必要に応じてストッパーを外せるタイプを選ぶと、成長してからも使い続けるのに便利です。 3.子猫の爪切りのコツとタイミング 子猫の爪を切る際は、次のようなコツを押さえた上で、適切なタイミングで爪切りを心がけましょう。 愛猫が楽な体勢にする 愛猫によって好みの姿勢は異なりますが、例えば横に寝かせたり、台の上で楽になってもらったりすると、飼い主が爪を切りやすくなります。複数人で爪切りができる場合は、1人が愛猫の身体を優しく固定し、もう1人が爪を切ると効率的です。 爪の先だけを切る 生後1ヶ月の子猫は、爪を出しっぱなしにしているケースが多く見られます。しかし、成長とともに爪を隠すことを覚えていきます。肉球を軽く押すと爪が出るため、血管が透けているのを確認したら、血管の先端から2、3mm以上のゆとりを設けて爪の先を切りましょう。距離をつかむのが難しいようなら、ストッパーを使って対処した方が安心です。 爪切りを「良い思い出」にする 愛猫の爪を切る際は、爪切りという行為を嫌がらないよう、良い思い出作りを演出したいところです。爪切りを終えたらおやつを与えたり、おもちゃで遊んだりして、爪切りに対してポジティブな印象を与えましょう。もし嫌がる場合はすぐに止めて、別の機会を設けることをおすすめします。 爪を切るタイミング 個体差こそあるものの、一般的には「1ヶ月に1回」前後のペースで爪を切るのが望ましいでしょう。ただし、爪とぎをあまりしない猫は爪が伸びるスピードも速いため、2週間に1回のタイミングで伸び具合をチェックすることをおすすめします。 4.爪切りの買い替えはいつから必要か 猫用の爪切りも刃物の一種であることから、子猫の安全のためにも、刃の質にはこだわりましょう。購入当初に比べて爪が切りにくくなった場合、または猫の爪の形状に合わなくなった場合などは、かかりつけの獣医師などに相談して、その子に合う爪切りを買ってあげてください。 5.まとめ 室内飼いの猫が爪を伸ばし続けると、やがて肉球に刺さるなどの危険があるため、定期的なケアが欠かせません。子猫の爪切りは生後1ヶ月頃から始め、徐々に慣れさせることが大切です。子猫の柔らかい爪には、はさみタイプなど専用の爪切りを使い、終わったらおやつ等で良い印象を与えて次回の爪切りがスムーズになるよう心がけましょう。嫌がるなら無理強いをせず、リラックスしている時に血管を避けて先端だけを切るのがポイントです。
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