近年では、体温調節やケガ防止などの理由から、愛犬に服を着せる飼い主が増えてきています。愛犬のために服を用意しようと考えていたところ、オンラインショップで素敵な服が見つかり、購入を検討している方も多いのではないでしょうか。

しかし、愛犬にマッチするサイズかどうか確認するためには、できるだけ正確に愛犬のサイズを測る必要があります。この記事では、犬用の服の測り方について、サイズ感や服の形状に合わせた方法にも触れつつ解説します。
1.犬用の服の基本的な測り方 愛犬のサイズを測る際は、まず愛犬を水平に立たせます。それから、以下の測定箇所につき、メジャーを使って測る方法が一般的です。
測定箇所 測り方
首回り 首の付け根・肩に近い箇所を一周
胴回り 前足の付け根・胴で一番太い箇所を一周
背丈 首回りからしっぽの付け根まで
ウエスト 後ろ足の付け根で一番細い箇所を一周
前着丈 首輪からお腹部分まで
愛犬が被毛の多い犬種の場合は、軽く毛を押さえて、その状態でサイズを測るとよいでしょう。また、服のデザインによっては太もも周り、足首などを測る必要があるため、メーカー側の指示をよく読んでサイズを測ることをおすすめします。 2.犬用の服のサイズ感 実際にサイズを測ったら、次はそのサイズにフィットする服を選ぶことになります。犬用の服を取り扱っているお店の多くは、サイズを詳細に分けてくれているため、服を選ぶ際の参考になるはずです。以下、主なサイズ感の区分について解説します。 イニシャルによる区分 人間用の衣服と同じように、多くの店舗ではS・M・Lといったイニシャルでサイズが区分されています。主に首回り・胴回り・着丈のサイズが紹介されており、その中から愛犬のサイズにマッチしたものを選ぶイメージです。ただし、一口にSといっても店舗によって想定サイズは異なるため、現在愛犬が着ている服がMサイズだからといって、それが愛犬にマッチするとは限りません。愛犬の身体を計測せずに、サイズを特定して服を購入するのは控えましょう。 犬種による区分 店舗によっては、ダックス・コーギー・フレンチ・パグなど、犬種に応じたサイズを用意しているところもあります。同じSサイズでも、犬種によって首回りなどの長さが異なるため、店舗側が商品をどう分類しているのか事前に確認しておきましょう。愛犬の犬種とサイズが両方ともマッチする服が見つかった場合は、そちらを選ぶと安心です。 体重による区分 イニシャル・犬種に加えて、体重により服を区分しているお店もあります。総じて体重が重いほどサイズも大きくなる傾向にありますが、犬種によって若干の違いが見られます。体重を服選びの基準にする場合は、服を着た状態で写っているモデル犬の写真を確認してから判断すると、サイズを合わせやすいでしょう。 3.犬用の服の形状に合わせた測り方 新しいお店で服を買う場合はもちろん、同じお店で服を買っている場合でも、選ぶ服の形状によってサイズの測り方が異なるため注意しましょう。以下、主な服の形状別に測り方のポイントをご紹介します。 タンクトップタイプ タンクトップタイプは、愛犬用の服の基本的な形状の一つです。服のサイズを測る際は、生地を伸ばすようにして長さを測ります。デザインによっては、犬の体型に沿う加工をしているものもあるため、メーカー側が指示した通りに生地をならすと正確な長さを測りやすくなります。 パーカータイプ パーカータイプの服を着せる場合、次の箇所の長さも確認しましょう。
  • 両耳の付け根の感覚(耳間)
  • 首の付け根からフードの上がり部分まで(フード深)
  • 左首横の付け根→頭の頂点→右首横の付け根までを測った際の長さ(フード周り)
パーカータイプの服を着た場合であっても、愛犬がフードを常用することは少ないと思いますが、できるだけゆったりとした着心地になるよう注意して測りましょう。 つなぎタイプ 愛犬の首から足まで覆うデザインの服はつなぎと呼ばれ、レインコート的な使い方ができるものもあります。このタイプは、おしりの上からズボンの裾まで(ズボン丈)を測ると、サイズがピッタリの服を探しやすいでしょう。 4.愛犬の服のサイズが上手く測れないときは 愛犬の身体のサイズを測ろうとして上手くいかない場合や、測ってはみたもののサイズがマッチするかどうか不安な場合は、お試しでサイズを合わせられるサービスや、商品返品OKのお店を選ぶと安心です。ただし、返品まで期間が設けられているサービスもあるため、事前に注意事項を確認しましょう。 5.まとめ 犬の服を選ぶ際は、まず愛犬の正しいサイズの測り方を知らなければなりません。首回り・胴回り・背丈など、一つひとつ正確に測ることで、愛犬に窮屈な思いをさせずに済むでしょう。犬用の服にもS・M・Lといったサイズ表記はありますが、メーカーで基準が違うため、犬種別のサイズ展開も参考にしながら必ず実寸を確認しましょう。タンクトップやパーカー、つなぎなど服の形状によっても測る箇所が異なるため、もし測定やサイズ選びに不安があるなら、試着サービスや返品可能な店舗を利用すると失敗が少なく安心です。
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