日本人が「国産品」と聞くと、海外産のものに比べて信頼できると考える人は多いかもしれません。愛犬向けのドッグフードの中にも、国産品は一定数存在しており、海外製に比べて安心して与えられるという意見も聞かれます。

特に、これまで海外産のドッグフードを与えていて、最近愛犬の食が細くなったと感じた飼い主は、国産ドッグフードに切り替えることで問題が解決する可能性があります。この記事では、国産ドッグフードのメリットや選ぶポイント、変更時の注意点などを解説します。
1.国産ドッグフードの特徴 国産のドッグフードとは、一般的に「日本で製造されたドッグフード」のことを指します。チェック方法は簡単で、パッケージの原産国欄に「日本」と記載があれば国産品に分類されます。製造過程で外国産の原材料を使用している場合であっても、最終的に日本で製造されていれば、国産ドッグフードに分類されます。ドッグフードに用いられる原材料の中には、日本国内で安定して確保するのが難しいものもあり、実際には国産をうたっていても海外産の原材料が使用されているドッグフードが多く見られます。しかし、近年では日本国内の原材料のみで製造されているドッグフードもあり、そのようなドッグフードはパッケージに「国産の原材料のみ使用」といった記載を見つけることができます。 2.愛犬のフードを国産に切り替えるメリット 愛犬に与えるドッグフードを、海外産から国産に切り替えるメリットとしては、次のようなものがあげられます。 比較的新鮮な状態のフードを与えられる 原材料に海外産のものが用いられていたとしても、国産ドッグフードは「製造してから手元に届くまでの時間」が海外産に比べて短い傾向にあります。海外輸送を前提としたフードの場合、品質維持のために酸化防止剤・保存料などが多く含まれている傾向にあることから、新鮮さをキープするという観点からは国産の方がメリットは大きいでしょう。 小型犬向けドッグフードは種類が豊富 日本では小型犬の飼育頭数が多く、小型犬の身体・特徴に合わせた国産ドッグフードも多く登場しています。ふるさと納税の返礼品の中には、国産の肉をペットフードにしたものもあり、こだわりの品を選ぶことができます。 近年は安全性が高まっている傾向にある 2009年6月1日から「愛がん用動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)」が施行されたことで、質の高い国産ドッグフードは増加傾向にあります。自社サイトで原材料の産地、品質管理の公表などがされている国産ドッグフードも登場しているため、消費者としては安心して国産ドッグフードを選びやすくなってきているといえるでしょう。 3.愛犬に合った国産フードを選ぶポイント 愛犬に安心して食べさせられる国産ドッグフードを選ぶ際は、次のポイントに気を配って商品を選ぶことをおすすめします。 主原料・産地が明記されているかどうか 人間用の食事と同様に、例えば「鶏肉(ささみ)」や「○○県産鹿肉」のように主原料・産地が明記されているドッグフードは、愛犬に安心して食べさせることができます。これに対して「ミートミール」や「家禽類」といった表記の場合、本来犬に食べさせるのに適さない部位が使用されているリスクもあるため、選ぶ際は注意が必要です。 油脂の種類が明記されているかどうか 油脂は犬のエネルギー源の一つで、体温調節にも一役買っていますが、どのような油脂がドッグフードに使用されているか明記されていないドッグフードも少なくありません。よって、こちらも使用されている油脂の表示を確認してから選びたいところです。 犬の健康維持に不要な添加物が含まれていないかどうか 保存料や着色料、香料、防腐剤といった添加物は、犬の健康維持に必要だから配合されているわけではなく、ドッグフードの品質や犬の嗜好性をくすぐる目的で添加されているケースが多く見られます。愛犬の健康を考えるなら、できるだけ無添加のドッグフードを選ぶことが大切です。 4.愛犬のフードを国産に変更する際の注意点 国産で健康的な原材料が含まれているドッグフードを選んだとしても、それだけで愛犬の健康が守れるとは限りません。例えば牛肉、穀物、乳製品といった原材料はアレルギーを引き起こす恐れがあるため、動物病院で指摘された原材料が含まれるドッグフードは避けなければなりません。予算も重要で、栄養価が高いからといって1kg数千円のコストを払い続けるのは、飼い主にとって少なからず負担になるものと考えられます。ドッグフードを選ぶ際は、自分が毎月支払える範囲で良質なドッグフードを探すようにしましょう。 5.まとめ 国産ドッグフードは、海外産に比べ輸送時間が短く新鮮で、酸化防止剤や保存料が少ない傾向にあります。また、海外産に比べて小型犬向けの種類も豊富です。選ぶ際は、主原料・産地、油脂の種類、添加物の有無をチェックするとともに、原材料の産地や品質管理を公表しているメーカーを選ぶことをおすすめします。ただし、国産だからといって必ずしも安全とは限らないため、アレルギーを引き起こす可能性のある原材料や、予算も考慮して選びましょう。
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