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犬の薬の飲ませ方はここがポイント!粉・粒それぞれのケースも解説
掲載日: 2024.02.29

愛犬と過ごしていると、予防接種など、何かと動物病院に足を運ぶ機会があるはずです。しかし、もし愛犬が病気・ケガをしてしまった場合、飼い主にとっても一大事です。
獣医師から薬を処方されても、それをどのようにして愛犬に飲ませればよいものか、悩んでしまう飼い主も少なくありません。この記事では、飼い主が愛犬に薬を飲ませる際に知っておきたいポイントについて、粉タイプ・粒タイプそれぞれのケースに触れつつ解説します。
1.粉末の犬の薬の飲ませ方
粉末薬を愛犬に飲ませたい場合、飲ませるのが少し難しいので、獣医師に相談して決めた手順で行うことが大切です。基本的な手順としては、以下の例が一般的です。
- 愛犬の口を閉じてから口の端に指を入れ、頬を横に引っ張る
- 指に粉末薬を付けて、歯と頬の間の粘膜に指で塗り込む
- 外側から頬を揉んで飲み込ませる
しかし、この手順は愛犬が嫌がることも想定されるため、普段食べているドッグフードにまぶしたり、薬を水でといてシリンジで吸い、犬歯より後方の口脇から少しずつ飲ませたりする方法もあります。
いずれにせよ、獣医師に相談した上で、できるだけスムーズに投薬できる方法を模索したいところです。
2.粒(錠剤・カプセル)の犬の薬の飲ませ方
錠剤やカプセルなどは、粉末薬に比べると飲ませやすい傾向にありますが、こちらも愛犬にスムーズに飲んでもらうにはコツを押さえる必要があります。基本的な手順としては、以下の例が一般的です。
- 両手で上下のあごを押さえる
- その状態で上あごを少し持ち上げて口を開く
- 薬を喉の奥に入れて口を閉じ、そのまま押さえてマズルを上に向け、喉元をなでたり鼻にフッと息を吹きかけたりして飲み込ませる
粒状の薬は、愛犬が本当に飲み込んだかどうか、必ず確認しなければなりません。カプセルの場合は、喉・粘膜に張り付いてしまうことがあるため、飲ませた後で水を与えるとよいでしょう。
また、愛犬にストレスを与える可能性があることから、普段から口周りに触れたり、口を開けたりする練習をしておくと安心です。なお、錠剤を砕いて与える、カプセルの中身を出してフードに混ぜるなど、イレギュラーな与え方を検討している場合は、事前に獣医師に相談するようにしましょう。
3.その他の犬の薬の飲ませ方・使い方
医療が進歩したことで、愛犬に与える薬の種類も増えてきています。それぞれの薬につき、飲ませ方・使い方は異なるため、事前に愛犬に合った与え方を獣医師に相談することをおすすめします。
以下、比較的新しい種類の薬につき、基本的な飲ませ方・使い方をご紹介します。
シロップ
シロップ薬は比較的飲ませやすいタイプの薬で、シリンジでシロップ薬を吸い取り、犬の唇をめくり口角に差し込んで流し入れるようにします。その際は、愛犬がむせないよう、少しだけマズルを上向きにするのがポイントです。
点眼薬
点眼薬を使用する場合は、片方の手で犬のあごを支えつつ、薬を持った手の小指側を犬の目の上に持って行くようにします。その後、小指でまぶたを引き上げ、愛犬の背後から目薬をさすイメージです。
家族がいる場合は、2人で押さえる役・さす役に分かれるとよいでしょう。
塗り薬
目に塗る場合は、チューブを直接犬の目尻に付けて塗ります。犬の背後に行き、片方の手で頭を押さえながらまぶたを上げ、薬を目尻のふちに付けます。
その後まぶたを閉じ、まぶたをなでて塗り薬を馴染ませます。体に塗るケースでは、犬がなめとらないように、薬を少量とってべたつかなくなるまでよくすり込みましょう。
4.飼い主が愛犬に薬を飲ませる際に知っておきたいこと
愛犬と一緒に過ごす中で、もし愛犬が病気・ケガをしてしまった場合、飼い主としては早く症状を改善させたいと思うはずです。しかし、飼い主が愛犬に薬を飲ませるのは意外と難しいため、愛犬に薬を飲ませる前に、飼い主は次の点について理解を深めましょう。
自力で飲めない
犬は、自分で病院まで足を運んで診察を受けたり、自ら薬剤の包装を開けたりすることができません。愛犬の健康のため、薬を飲ませるのは飼い主の責務であることから、普段から愛犬をサポートして信頼関係を築くことが大切です。
薬を好む犬は少ない
人間でも薬や病院を嫌う人は一定数存在していますが、野生の犬は薬も飲まなければ病院にも通わないため、犬は薬に対して抵抗感がある子がほとんどです。味や匂いに違和感を覚え、こっそりと吐き出しているケースもあることから、正しい飲ませ方や確認方法を飼い主が覚えておく必要があります。
座薬をさす場合もある
犬の病状によっては、座薬をささなければならない場合もあり、性格によってはかなりの抵抗が予想されます。飼い主としては、愛犬に苦しい思いをできるだけさせないよう、普段から愛犬とコミュニケーションをとりつつ、獣医師に指示された通りの使い方ができるよう準備しておきたいところです。
5.まとめ
愛犬に薬を飲ませる際は、獣医師から指示された方法で飲ませるのが基本ですが、飲ませようとすると愛犬が嫌がる可能性があります。普段から、口周りに触れる・飼い主の指示で口を開けるなど、薬を飲ませることを想定した触れ合いを意識しましょう。
症状によってはシロップや点眼薬、塗り薬が処方されることもあるので、こちらも事前に使い方を確認しておくことが大切です。賢い子の場合、こっそり薬を吐き出していることもあるため、飲んだかどうか確認することも忘れないようにしましょう。
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