犬の夜鳴きを解消!原因と対処法とは?防音対策も解説 新しく家族に迎えた子犬が夜鳴きをする、急に愛犬が夜鳴きをするようになったなど、犬の夜鳴きに悩んでいる飼い主は多いようです。

夜鳴きがずっと続けば近所迷惑が気になるし、愛犬も飼い主も寝不足になるなどとても大変ですよね。

この記事では、犬が夜鳴きをする原因を自宅で対処できるケース、病院を受診した方がいいケースに分けて解説します。犬の夜鳴きに効果的な防音対策も紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次
1.犬の夜鳴き対策は原因の見極めが大切! そもそも犬にとって鳴く・吠える行為は、意思表示のひとつなので「鳴いてはダメ!」と叱っても理解できません。きつく叱られたことがトラウマになって夜鳴きがひどくなる場合もあるので、何が夜鳴きの原因になっているかを見極めて、それぞれの原因に合った適切な対応をすることが大切です。 とはいえ、シニア期の夜鳴きやあまりにも深刻な夜鳴きは獣医師やトレーナーなどの専門家を頼った方がいいケースもあります。原因を探りつつ、対処が難しい場合は早めに専門家に相談するといいでしょう。 次章から、自宅で対処できるケース、病院を受診した方がいいケースの2つのパターンに分けて夜鳴きの原因を解説していきます。
2.【自宅で対処できるケース】犬が夜鳴きする6つの原因 まずは、飼い主さん自身で対処できる夜鳴きの原因を対処法と合わせて6つご紹介します。
生理的欲求が満たされていない お腹がすいた、おしっこがしたいなど愛犬の生理的欲求が満たされていない場合、「ご飯がほしいよ」「お外に連れて行って」と要求吠えをしている可能性があります。 思い当たる節があれば、夜ご飯の時間を遅くして、深夜にトイレを済ませてから寝かせるようにしましょう。ご飯の時間は排泄の時間とも関係しているので、丁度いい時間帯を見つけてみてくださいね。
運動不足 日中の運動が足りないとなかなか寝付けず、夜中に目が冴えて夜鳴きに発展することがあります。運動不足によるストレスを発散しているケースもあります。 散歩の時間を増やしてあげる、あるいはいつもの散歩にプラスして室内遊びの時間を作るといいでしょう。
居心地が悪い 愛犬の寝場所はキレイに整っていますか?就寝スペースが汚れている、寒い・暑い、いつもと違う匂いがするなど居心地が悪い場合は、不快な思いを飼い主に知らせようと鳴いている可能性があります。 愛犬の寝床を確認し、敷物交換や温度調節をして環境を改善してあげてください。
さみしい 犬は群れで生活する習性があるため、留守番時間の長い犬は寂しさを感じ、飼い主ともっとスキンシップがしたいと甘えて鳴くことがあります。また、ペットショップから購入したばかりの子犬は、慣れない環境でいきなり1人にされることがさみしく鳴く場合もあります。 一緒に寝る、ケージを飼い主と同じ部屋に移動させる、ケージに飼い主の匂いがするアイテムを入れるなど、飼い主を近くに感じられるような工夫をしてあげると安心して眠れるはずです。
甘え 夜鳴きした際に飼い主が構ってしまうと、犬は「鳴けば来てくれるんだ」と学習して吠え癖がついてしまうことも。構いすぎが原因の場合は、夜鳴きが始まっても愛犬の側に行くのをグッと我慢して、鳴かなくなるまで無視しましょう。愛犬が鳴き止んだら褒めてあげるのも効果的です。
高齢化による不安 犬も人間と同じように年をとると寝付きが悪くなる、目や耳の機能が低下するといった老化現象が進みます。そうすると周りの状況の変化に対応できず、不安を感じることがあります。 老化による不安が原因の場合は、日中なるべく愛犬の側にいる、愛犬の側で寝るなどして不安を取り除いてあげるといいでしょう。
3.【病院を受診した方がいいケース】犬が夜鳴きする4つの原因 犬の夜鳴きには飼い主だけでは解決できないケースもあるため、ここで紹介する原因が当てはまる場合は動物病院を受診してみてください。
分離不安 分離不安の症状のひとつに、夜鳴きがあります。分離不安とは、飼い主への執着が強く、飼い主が側にいないと極度の不安を覚えて問題行動を起こしてしまう不安障害のひとつです。 症状には、下痢やおう吐、そそう、しっぽや足を噛むといった自傷行為、飼い主が離れようとするとパニックに陥るといったものがあり、ワンちゃんは不安から自分の行動をコントロールできていません。 分離不安は病気なので、自分でどうにかしようとせず、医師の診察・指導のもとで改善していきましょう。
体調不良 ケガや病気などの体調不良を訴えるために夜鳴きをしている場合もあります。寝る姿勢はいつもと同じか、歩き方はおかしくないか、触っても嫌がる部分はないかをチェックして、何か気がかりな部分があればできるだけ早めに病院へ連れて行ってあげてください。
高齢化による体の痛み・認知症 シニア犬になると、変形性肩関節症や床ずれなどを患いやすくなり、これらの痛みで夜鳴きしているケースもあります。また、認知症で体内時計の調節がずれて夜鳴きや遠吠えをする場合もあります。 いずれにせよ、愛犬が年を取り気になる症状が現れた場合は、一度動物病院を受診しましょう。
原因が分からない ここまでで紹介した症状が当てはまらない、原因を探っても分からない、夜鳴き以外にも気になる症状(睡眠の昼夜逆転、失禁、興味の喪失など)がある場合も、1人で悩まず獣医に相談しましょう。 夜鳴きが近所から苦情が来る、家族が大きなストレスを抱えるほどのレベルであれば、行動診療科のある動物病院を受診することをおすすめします。
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4.すぐにできる!犬の夜鳴きに効果的な防音対策 犬の夜鳴きはすぐに直るとは限りません。飼い主さん自身がストレスを抱えないためにも、今日の夜から試せる防音対策を3つ紹介していきます。
ケージに防音カバーをかける ケージに厚手の布や防音カーテンをかけるだけでも随分鳴き声の音量が軽減されます。カバーをかけることでケージの中は薄暗くなり、犬もリラックスもできます。ただ、カバーによって空気の通りが遮断されるので、夏は温度や換気に十分気をつけましょう。 少々お高いですが、排気口がついた防音ケージも販売されているので、普段から吠えが気になるワンちゃんは活用してみるといいでしょう。
窓に隙間テープや防音カーテンを設置する 犬の鳴き声が窓を伝って外に漏れるのを防ぐには、窓に隙間テープを貼り防音カーテンを取り付けるのが効果的です。カーテンの裏に取り付けるだけで防音効果を発揮する防音ライナーもあるので、ぜひ活用してみてください。
壁に防音パネルやシートを貼る 壁が薄い家や集合住宅に住んでいる場合は壁に防音パネルや遮音シートを貼るのがおすすめです。ピンで取り付けられる防音パネルも数多く販売されているので、壁に穴を開けられない方でも活用できるでしょう。できるだけ高密度の吸音材パネルや工事用防音シートを選ぶと、より防音効果が期待できます。
5.まとめ 犬の夜鳴きには、自宅で対処できるケース、病院を受診したほうがいいケースがあります。 居心地の悪さや甘えからくる夜鳴きは飼い主さん自身で対処できますが、分離不安や体調不良が原因の夜鳴きは獣医師やトレーナーなど専門家に相談することがおすすめです。 夜鳴きが改善されるまでに時間がかかる場合は、防音カバーや遮音シートなどの防音グッズを活用し、鳴き声のボリュームを軽減しましょう。
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