これで完璧!キャットフードの種類と5つの選び方 最近のキャットフードは種類が豊富で「どれを選んだらいいかわからない」と悩む人も多いのではないでしょうか。

キャットフードを選ぶときは、総合栄養食や療法食などの「使用目的」とドライやウェットなどの「水分量」をみることが大切です。さらに、愛猫の体調や年齢、信頼できる製造元などフード選びで飼い主が確認すべきことはたくさんあります。

この記事では、キャットフードの種類や初心者向けの選び方、おすすめのキャットフードについてご紹介します。愛猫にぴったりのごはんを見つけてあげましょう!
目次
1.【使用目的】キャットフードの種類 キャットフードは、使用目的ごとに4つに分けられます。与え方を間違えると肥満や病気の原因になることもありますので、購入前に必ず確認しましょう。
  • ・総合栄養食
  • ・療法食
  • ・間食
  • ・その他の目的食
総合栄養食 総合栄養食のキャットフードは主食で食べることを目的に、日々の健康を維持するための栄養バランスに整えられたものです。全米飼料検査官協会(AAFCO)や、欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)などの栄養基準をクリアしているフードを指します。日本のペットフード公正取引協議会では、AAFCOの栄養基準を採用しています。 ただし、総合栄養食と記載があれば何でも与えていいわけではありません。猫の成長段階によって必要な栄養は違いますので、パッケージに記載された適正ライフステージを確認して、愛猫にあったものを探すことも重要です。 種類とライフステージを確認してから、毛玉ケアやダイエットなど気になる健康要素や愛猫好みの味やにおい、食感、水分量などを考えて選ぶといいでしょう。
療法食 療法食は、病気の治療を栄養面からサポートするキャットフードです。病気の種類に合わせて特別に処方されるもので、獣医師の指示を守って与えることが大切です。 飼い主の自己判断で療法食の給餌を中断したり、市販品を購入して無断で猫に与えたりすると、かえって健康を害する恐れもあるので取り扱いに注意しましょう。
間食 間食とはオヤツのことで、しつけやコミュニケーションの際のご褒美などを意図して作られたキャットフードです。 嗜好性やカロリーが高いものが多く、与え続けると肥満や栄養バランスの偏りにつながる恐れがあります。パッケージに記載されている1日に与えていい量や回数をしっかり守るようにしましょう。 ジャーキーやフリーズドライ、ガム、ビスケットなどさまざまなタイプがあるので、愛猫の好みに合わせて選ぶのがおすすめです。
その他の目的食 その他の目的食は、総合栄養食、療法食、間食のいずれにも該当しないキャットフードで、サイドメニューとして与えるものです。サプリメントなどもここに含まれます。 目的別に「一般食・副食・おかずタイプ」と「栄養補助食」の2つに大きく分類されますが、どちらも栄養の偏りを招きやすいので、与え方には注意しましょう。 <一般食・副食・おかずタイプ> 食の進みがよくない場合に嗜好性を高めるキャットフード。「ふりかけ」とも呼ばれ、フードの食いつきが悪いときや、食欲が落ちたときなどに主食のフードに混ぜると効果的。 <栄養補助食> 特定の栄養素やカロリーの補給を目的としたキャットフード。避妊手術後のカロリー補給などに利用され、猫の健康状態や病歴をみなければいけないので、かかりつけ医の指導が必要な場合もあり。
2.【水分量】キャットフードの種類 猫はあまり水を飲まない習性なので、キャットフードから水分補給を促すことも健康維持のポイントです。キャットフードは水分量ごとにも3種類に分けられるため、それぞれについて見ていきましょう。
  • ・ドライタイプ
  • ・セミモイスト・ソフトドライタイプ
  • ・ウェットタイプ
ドライタイプ ドライタイプは、水分含量が10%以下のキャットフードで「カリカリ」とも呼ばれています。栄養を凝縮できるため総合栄養食が多く、湿気に気をつければ長期間保管できるメリットもあり、猫の主食として人気があります。 猫が好むカリっとした食感で、顎を鍛える、歯石の予防効果なども期待できる便利ものですが、他のタイプと比べると水分量がかなり少なく、水分不足のリスクが一番高いフードともいえます。常に新鮮な飲み水を隣に用意する、オヤツや補助食にウェットタイプを与えるなど水分補給を常に意識しましょう。
セミモイスト・ソフトドライタイプ セミモイスト・ソフトドライタイプは、水分を25~35%程度含む半生タイプのキャットフードで、ドライタイプと同じ処理をしているものがソフトドライタイプ、処理をしていないものがセミモイストタイプになります。 ジャーキーなどのオヤツもこれに当てはまります。ドライより肉感があり、においも強いため食いつきが良いのが特徴です。水分量が多いぶん長期保存は難しいですが、やわらかく食べやすいので子猫の離乳食や病後の療法食、シニア猫のフードにも向いています。
ウェットタイプ ウェットタイプは75%程度の水分を含むフードで、あまり水を飲まない猫の水分補給に便利です。具材の形状が豊富でフレークやペースト、スープ状のものなどがあり、缶詰やパウチなどの密封容器に入って販売されています。 肉の食感や香りも感じられる作りとなっているため、食の細くなった猫にもおすすめですが、総合栄養食よりも間食として高タンパク高カロリーに作られているケースが多いため、選ぶ際は使用目的に適した種類か確認しましょう。
3.初心者向け!キャットフードの5つの選び方 ここまででご紹介した使用目的や水分量もふまえて、キャットフードの選び方をまとめてご紹介します。以下の5つのポイントを押さえれば安心ですので覚えておきましょう。
主食かそれ以外かで選ぶ 主食にするフードなら「総合栄養食」、「療法食」が最適です。オヤツや食いつきをよくするためのサブメニューなら、「間食」や「その他目的食(一般食・副食・おかずタイプ)」を選びましょう。 ただし、間食やその他目的食は、高カロリーなものが多く、あげすぎると嗜好性が高くなりすぎて主食を食べなくなる可能性や肥満にもつながります。給餌量をきちんと守ることが大切です。また、栄養補助を目的とするサプリメント類も獣医に相談してから適量を与えるように注意しましょう。
水分量のタイプで選ぶ ドライタイプの総合栄養食は安価で長期間保管できるため、主食におすすめです。ただし、フード自体の水分が少ないので飲み水やオヤツなどで水分補給を促す必要があります。 水分量が多いセミモイスト・ソフトドライタイプやウェットタイプは、ドライほど保存は利きませんが、やわらかく、においも良いので食いつきが良いというメリットがあります。水飲みが苦手な猫や食が細くなった猫にぴったりです。ウェットは間食に分類されるものが多いので栄養バランスも確認しましょう。
ライフステージで選ぶ 猫のライフステージは年齢で5つに分けられており、それぞれのステージで必要な栄養素は異なります。愛猫のステージに合ったキャットフードを選ぶといいでしょう。
  • 生後1カ月ぐらい:母乳、猫用ミルク
  • 生後3週間~2カ月ぐらい:離乳期用、成長期用
  • 生後2カ月~1歳ぐらい:子猫用、成長期用
  • 1歳~8歳ぐらい:成猫用
  • 8歳~ :シニア・高齢期用
メーカーで選ぶ 愛猫の好みや栄養バランスの選び方に迷う場合は、口コミの良さや人気メーカーのキャットフードを選ぶのも一つの手です。 ペットフードの最大手ロイヤルカナンや世界初の療法食を作り病院でも取り扱いがあるヒルズ、自然素材のフードを手掛ける老舗ニュートロなどが有名です。
原材料で選ぶ パッケージの原材料名は含有量が多いものから順に記載されています。愛猫が肉好きなら肉の含有量が多いものを選び、アレルギーがある場合はアレルゲンが含まれていないかをチェックしましょう。 メーカーの中には、使用している肉や魚の具体的な種類名まで記載しているところもあり、記載内容が細かいほど信頼性が高く、安心できます。 添加物の含有量が気になる方もいるかもしれませんが、品質保持や栄養バランスを整えるための最低限量が使われるのが一般的なので過度に意識しなくても大丈夫です。
4.まとめ キャットフードの種類は使用目的と水分量で大きく分かれています。使用目的としては、主食となる「総合栄養食」、病気に合わせて調整された「療法食」、オヤツやご褒美になる「間食」、食欲増進や栄養補助等の「その他の目的食」があります。 水分量別の種類では、水分が少なく保存がきくドライタイプや水分補給に適したウェットタイプ、その中間となるセミモイスト・ソフトドライタイプに分かれます。猫は水不足による疾患にかかりやすいので、愛猫が水分補給しやすいタイプを選びましょう。 キャットフードを選ぶポイントは、使用目的と水分量、ライフステージ、メーカー、原材料の5点です。初めての方は、評判のいいメーカーや老舗メーカーのキャットフードを選ぶのもいいでしょう。愛猫にアレルギーがある方はパッケージの原材料をよく確認するのも大切です。
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